有明先生と瑞穂さん
有馬の部屋に通されると着付けの準備がしてあった。


「晴子、浴衣結局どうした?
なかったら2着あるから貸すよ」

「大丈夫、お父さんが買ってくれたんだ」

「そっか!じゃ、始めますか!」

「よろしくお願いしまーす!」


この中で着付けができるのは有馬だけ。

有馬は肩をまわして気合を入れた。






クーラーの効いた部屋の中でも汗をかきながら浴衣を着せる有馬。

できると言っても滅多に着るものでもないし、人に着せるとなると自分より大変らしい。

先に着付けの終わった瑞穂はベッドに腰掛け、深江の着付けを見ながら関心していた。


「有馬さんすごいねー。
そういえば有馬さんって結構何でも器用にできるよね」

「そお?アリガト!
でもこんなの全部いろんなバイトでできるようになったんだ。
浴衣は去年の夏にイベントで着なきゃだったしー」
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