6 L O V E .
「聡先輩!今日こそ一緒に帰りましょう!」
そう言って俺の前に立ちはだかる女。
「悪いけど、俺お前のこと好きになれる気がしない。もうここに来るのやめて」
こんなにひどい言い方したのは初めてだ。
前の俺なら、北高生だろうとこいつと付き合ってたかもしれないな。
「・・・嫌です!」
「は?」
「だってここでしか聡先輩に会えないし!まだ私のこと何も知らないのに、好きになれないとか言わないでください!」
怯むどころか強気に主張してくる女。
「それに、お前じゃありません!梢です!」