6 L O V E .
「ねえ、それ本当に聡の本心なの?」
箸を持つ手が止まる。
俺の本心・・・?
だって、俺はずっと望んでただろ。
あいつが俺の前からいなくなることを。
あいつが俺を好きじゃなくなることを。
「・・・当たり前だろ」
「じゃあ、なんでそんな苦しそうな顔するのよ!」
俺・・・今どんな顔してんだよ・・・。
「梢ちゃんだって・・・同じ顔してたんだよ?本当はあんたたち・・・「やめろよ。俺はあいつの顔見たくもない」
俺は箸を置いて、席を立った。
「ちょっと聡・・・!」