6 L O V E .
やっぱ避けられてんだよな…。
あいつもいつもこんな気持ちだったのかと思うと、あの頃の俺を呪いたくなる。
梢と同じように、追いかけ続けるって決めた。
でも、これだけ避けられるってことは、もう終わりってころなんだよな。
「…聡さん」
北高の校門にいつものように寄りかかっていると、一人の男子生徒が声をかけてきた。
どっかで見たことあるような…。
「えっと、「生田恭平の弟っす。翔平です」
ああ、そうだ。梢と同じバンド組んでた恭平の弟だ。
「恭平の弟が、なんか用?」
「あの、梢のこともうあきらめてくれませんか」
そう翔平は言った。