6 L O V E .
「梢、改めて言うけど…俺はお前が好きだ。だから、付き合ってほしい」
こんな風に、俺から告白する日が来るとは、な。
「はい!私も先輩が大好きです!!!」
涙でぐちゃぐちゃの顔すら愛しいと思う。
相変わらず馬鹿デカい声だし。
「もう絶対泣かせないから」
そう言って、彼女に初めてのキスをした。
好きなやつにキスするのって、こんなに緊張すんだな。
「先輩、覚悟してくださいねっ」
「え?」
「今まで会えなかったぶん、私、全力で行きますから!」
すげー勢いで梢に抱きつかれて俺は、塀に背中を打ちつけられた。