6 L O V E .



「秋歌ちゃん!講習終わったらカラオケいかない?」


同じ中学の麻美ちゃんが私の席へとやってきた。



「ごめんね。今日はこの後ピアノ教室なんだ」


「そっかあ~残念。また誘うね!」


「ありがとう」



本当はね、心の中でなんであなたなんかと遊ばなきゃいけないのって思ってるの。


麻美ちゃんて、男子からも女子からもそんなに好かれてないし。


一緒にいたら私の評価まで下がっちゃう。



こんなこと私が考えてるなんて誰も思いもしないだろうけど。


だって私は見た目も性格も成績もスポーツも全部パーフェクトなんだから。





授業中だっていうのに隣の席の山本君から手紙が回ってきた。


内容は、"今日、一緒に帰んない?"。


それに対して私は、"今日はピアノ教室なの。親が迎えにくるからごめんね。"と優等生な返事をした。



山本君が私に好意を寄せてるのは明らかだった。

でも、山本君てこの特進クラスのなかでも落ちこぼれなんだよね・・・。











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