6 L O V E .
「おーい、白石」
休憩時間に後ろから声がした。
「どうしたの?須賀君」
私の後ろの席に座っているのは、須賀真人。
私とは違う中学、そして・・・このクラスで一番頭が良い。悔しいけど。
「お前さあ、寝癖ついてるぞ」
「え?嘘!」
そう言われて慌てる私。朝チェックしたときは大丈夫だったのに!
「なーんて、冗談。バーカ」
「ちょっと須賀君!また嘘ついたの!?」
そう彼だけは、みんなとちょっと違う・・・。
私をからかって、私がかぶってる羊の皮を剥がそうとするんだ。
「お前ってほんとにいじりがいあるなー!」
「バカにしないでよっ」
「悔しかったら、俺を成績で抜いて見ろよっ」