6 L O V E .


 「お前・・・本気で恭平が白石狙いだと思ってんの?」

 
 「別に。興味ないし。じゃ、あたし帰るわ」



 それだけ言って屋上を出ようとした。

 そのとき、


 「ちゃんと恭平と会え。放課後、あいつここまで迎えにくるから」



 

 立ち止まるあたしの足。
 
 なにそれ・・・



 「ど、どういうことよ・・・」



 恐る恐るノブに尋ねる。



 「まんま。お前に会いにくるよ、恭平」



 「は・・・秋歌の間違いでしょっ」


 あたしは屋上を飛び出した。
 
 今は5限の真っ只中。教室に戻るのは無理


 どーしよー。


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