6 L O V E .


 「・・・川島?」


 振り向くと、

 「長谷川・・・」


 晴れてみくの彼氏となった、長谷川光輝がいた。
 


 「何、お前もさぼり?」


 「あーうん、まあ」



 「へーみくとか一緒じゃねえの?」


 「みくが授業さぼるわけないじゃん。真面目なのはあんたが一番知ってるでしょうが」


 
 って言ったら「だな」って笑う長谷川。
 みくが愛しいって顔してる。

 あの長谷川にこんな顔させられる、みくはそれだけ魅力的なんだ。

 想いが通じ合うってほんとにすごいよね。


 「・・・で、どーすんの?」



 「帰りたいんだけど、かばんが教室なんだよね」



 「具合悪いん?」




 「いえ、全く」




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