6 L O V E .
「ね、ねえ、どいうつもりなの?」
震えてしまった声にきょーは気付くだろうか。
「なにがー?」
きょーはいつもと変わらずマイペースだ。
「わざわざ家に連れてくるなんて、何考えてんの?」
「・・・翠こそ、何考えてんの。あいつに簡単にキスされて」
「へ?」
あたしのマヌケな声がエレベーターの中に響く。
チンと軽快な音と同時にエレベーターの扉が開く。
そして、またきょーに手を引かれた。
心なしかさっきよりも力が強い気がする。
「とにかく、お前は俺の言うこと聞いてろよ」
キャラ変わってない???