手紙





それからすぐに海へ行った。





久しぶりの感覚に、何だか胸が高なる。





潮の匂い、波の音、冷たい風。





すべてが懐かしく思えた。





そしてビンを海へ流す。





ゆっくりと、ゆっくりと流れていくビンは、本当に沖田の元へ届くのか不安になる。





「お願い、届きますように・・・・」







睦月の声は、風に流され、まるで沖田の元へ届けるようだった。







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