手紙





元気に答える睦月。





やっと信じてくれると思ったのだろう。





が、土方はまだ満足しなかった。





「他に証拠はないのか?」





「証拠・・・・」





そういわれても、睦月は歴史に詳しいわけでもなく、答えに戸惑った。





とその時、睦月の頭に1つの句が浮かんだ。





「梅の花、一輪咲いても梅は梅」





瞬間、土方の顔が赤くなる。





「なっお前なぜそれを!!」





「沖田さんが教えてくれたんです。それしか覚えてないですけど、面白い句をお詠みになりますよね?」





土方は「もういい」とため息をつき、こう言った。





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