手紙
がっくり肩を落とす沖田に違いすぎるテンションで永倉が叫ぶように言う。
「自業自得ってことだ」
原田の高笑いに、沖田は自分の素行を見直してみた。
確かに、土方にいたずらを仕掛け過ぎたかもしれない。
土方の俳句を詠むという隠れた趣味をわざと大声で叫んだり、土方の枕の中に、ゴツゴツの石を詰めてみたり、土方を中心にさまざまないたずらをしてきた。
いつ仕返しが来てもおかしくなかったのだ。
「ここできたか・・・」
沖田は「仕方ない」と自分の中で割り切り、とりあえず先を行く斎藤を止めた。
「とりあえずさぁ、何で一くんも行くの?」
「何でって・・・・・・・・・・・・・・・」
無駄に時間を使い、考え込む斎藤。