手紙





力いっぱい剣を押し、とりあえず相手から離れる。





「はぁ・・・はぁ・・・・・・」





「息、切れてますよ?」





余裕を見せてくる攘夷志士に怒りを覚える。






こんなはずじゃない。





こんな雑魚1人、簡単に殺せる。






沖田は血と汗でベタベタする手でしっかりと刀を構え、一気に敵に突進した。






その瞬間、倒れる奴。





どうやら仕留めたようだ。






一気に舞い降りる安心感。





そして、「ゴホゴホ」と普段ない激しい咳と共に、その場に倒れ込んだ。






< 77 / 432 >

この作品をシェア

pagetop