see you again


もう嫌だ…


どうして私だけこんな目に遭わなくちゃいけないの?

もう慣れたと思ったのに

痛みに慣れることは出来ないんだね……




「…あれ?」

部屋に帰ると机の上に置いておいた新しい鉛筆が無くなっていた。


何で?昨日ここに置いておいたのに

部屋のなかをキョロキョロ見渡してみた。


「…あ……」

同じ部屋の4年生の子の机の上に私の鉛筆らしきものが見えた。

その子の机に近づいて鉛筆を取ろうと手を伸ばした時…


「何してんのっ!?」

ビックリしてドアの方を振り向くと隣の部屋の子が立っていた。


「せんせーい!速く来てっ娃弥ちゃんが!!」


どたどたと音がして先生が入ってきた。

「どうしたの?」

「娃弥ちゃんがあの子の机から鉛筆を取ろうとしてたのっ!」
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