see you again


私はいつからかおじさんのお店に通うようになっていた。

本当は子供が入っていいようなお店じゃない。


でも、おじさんが来てもいいと言ってくれた。



「お前いっつも何してんだ?」

「えっ?」


いつも何してるか?

おじさんの質問の意味が分からなかった。

「だから、ここにいる以外の時間なにしてる?」


お店にいる以外に時間…



「何にもしてないけど…」

私が答えるとおじさんはそうかと言って店の奥に入っていった。

しばらくして戻ってきたおじさんは大きな黒い何かのケースのような物を持っていた。


おじさんはお店のなかにあるステージまで行くと、そこにケースを置いて私を手招きした。


「おじさんコレなに?」

私が聞くとおじさんはニコリと笑ってケースのふたをあけた。
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