狼くんと子猫ちゃん
健吾side
ごろごろと俺の胸に顔を押し付けてくる小春。
正直、俺は。
頭の中でごちゃごちゃとしたものを整理する。
(言っていいものなのか…)
話したくても、躊躇ってばかりで。
夏合宿であんな出来事になってしまって。
――やっと勇気が出たのが今日。
それなのに先生に雑用頼まれて帰ってみれば小春はいないし。
帰る時教室寄ればよかった、と何回悔やんだことか。
「ん、健吾いた、い。」
「…あ、ごめん。」
思い出したら腕に力を入れてしまっていたらしい。