ひなたぼっこ~先生の、隣~【続編】
「先生」
「ん?」
速足で職員室に、向かう。
「なんか、変かもしれませんけど…今が一番、先生のとこに戻ってきたんだなって実感があります」
そう言いながら、妹尾は小さく笑った。
「はは、校内放送で呼び出されてか?」
つられて、笑った。
「先生=校内放送ってイメージだったんで」
「今は、俺たちが呼び出されてるけどな。先生なのに」
「あはは」
楽しそうに笑う妹尾。
「…」
今でも、心のどこかで思うことがある。
生徒だった妹尾と付き合ったことは、教師として間違っていた。
そして、妹尾の未来への選択も狭めてしまったのかもしれないとー…
「…私の選択は間違ってませんでしたよ」
「!」
え?
考えていたことと、妹尾の言葉がかみ合った。
「だって、今すごく楽しいです」
満面の笑みでそう言った妹尾。
「…そうか」
その笑顔で、心に残っていた罪悪感がすーっと消えていく。
「高橋先生、これからもご指導の方よろしくお願いします」
「あぁ、こちらこそ。妹尾先生」
二人で顔を見合わせ、笑った。
やっと、やっとー…
隣に立てたー…
【完】


