ひなたぼっこ~先生の、隣~【続編】
香奈と早足で体育館に向かうと、もうほとんどの生徒が集まっていた。
「あ!!」
香奈が、壇上の脇に立っている先生たちを指差して叫んだ。
「高橋!うわ…アクビしてるし」
「あはは」
指を差した方向には、眠そうな顔をして立っている高橋先生がいた。
「泰葉、高橋と会うの久しぶりじゃない?」
「先生、忙しかったみたいだから」
新学期の準備とかで、春休み中は先生と会うことができなかった。
唯一の連絡手段の携帯さえ、メールが数回来ただけ。