『Reason-理由-』
[ truth-本当の理由-]
まだ何も知らなくて、
だから傷つけてばっかいた。

「亜紀!今日は一緒に帰れんのか!?」
「もう中学生じゃないんだからやめてよ海斗!」

放課後の屋上、
夕暮れ時でとてもキレイな空。
亜紀と海斗は屋上に干していた雑巾を取りに行っていた。

「ダメなのかよー。俺、楽しみにしてたんだぞ!」
「な!?あんたどこの中学生よ…」

雑巾を集めていた亜紀の前に来てしゃがみ込み頼んでいる海斗。
雑巾を取りながら亜紀は海斗を押さえた。

「良いから早く終わらせて!!」
「了解ー。じゃあ一緒に帰ろうな?w」

ニッコリと笑顔で海斗は亜紀を見る。

二人は幼馴染みだった。
小さい頃からいつも一緒で、海斗は弟のような存在。
亜紀は姉みたいな存在で、ずっと仲良かった
< 1 / 24 >

この作品をシェア

pagetop