『Reason-理由-』
帰り道。
真っ暗になった道を
海斗が亜紀の横について歩く。

「よぅ。べっぴんさんじゃねぇか?」
「話しかけるなや」
「なんだと?やんのかてめぇ!」
「ぁ?何ほざいてんだじじぃがよ!」
「海!!もう無視しよう?」

亜紀が海斗の腕をひっぱって夜道を再び歩き出した。

「たっく…昔からケンカ腰なんだから」
「だってよー。亜紀に馴々しく声かけるとかマジありえねぇし!」
「はぃはぃ。もう家着くからまたね」
『えー』とまるでうさぎのような顔して亜紀を見つめる海斗。
それをふりほどいて家の中に入ると親が心配そうな顔していた。
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