『Reason-理由-』
授業が終わると男子の中でも海斗の次に仲の良い和樹と亜紀は話していた。
特に話す事などなかったけど、自然と話が進んでいく。
そこに凜が割り込みをいれる。

「青春少女たちよ。二人でこんなところで何しているんだい?」
「ん?亜紀の相談乗ってるだけたよ?ただそんだけw」
「そうそう。だから凜は何も心配しなくて良いんだよ?」
「べ、別に心配とかしてないもん!」
「へー。そう?じゃあ二人きりにさせてくれても良いよな?」

和樹はそういうとカーテンの中に入り込み亜紀を呼ぶ。
すると凜は…
「やっぱり嘘!話に混ぜてくださいー」


そう。凜と和樹は恋人同士のカップルだった。
付き合いだしたのは二か月前ほどだが、友達時代が長かったため、その延長線上みたいなもの。
とくに周りから[恋人]という目ではなくて[仲の良い友達]として見られていた。
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