『Reason-理由-』
[ memory-思い出の理由-]
流れた滴を拭くとまた口を開いた。
「俺、あいつの言いなりで彼氏やんの凄い嫌なんだ…だから、キスとかもしてないし手とかも極力繋がった」
「海君の好きな人って亜紀だよね?亜紀メールが来なくなったーって私にずっといっててさ」
海斗は蛇に睨まれた蛙みたいに固まっていた。
「なんでかなーって思ってたらこれが原因か…亜紀には言ったの?」

無口で首を横に振った。
『そっかー』と凜はイスに座った。
立っていた海斗もそばにあったイスに座わり余談していた。
亜紀の事を中心にして話していた。
そして…

「なんでメールとかしてあげないの?」
「心配かけたくないんだよ。あいつにはさ…」

そういうと立ち上がり外に出ようとしていた。

「あいつにこの事内緒な、余計な心配かけっからさ!」
海斗は外に出た後、自分の教室に行く。
凜も秘密の場所を出て、廊下を歩いて行く。
チャイムが廊下に鳴り響き次の授業を知らせていた。

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