『Reason-理由-』

すると海が扉から出て来た。
「海!?あんたなんで?」
「心に呼び出されたんだよ。で、なんで亜紀がいるの?」
「私が呼んだの。でももう良いや…亜紀ちゃんまたね」

そういって心は海の腕にしがみつく。
二人のラブラブ亜紀に見せつけてるかのようにくっついていた。
亜紀は母親に渡されたものを海に渡す。

「海!」
ポイッと投げると見事にキャッチする海。
「これは?」
「母さんが海に渡せってさ。じゃ、お幸せにー」

亜紀は屋上から教室に戻り、友達の凜に相談していた。

「海君かぁー。変わったよね」
凜から見ても海斗は変わったように見えるらしい。
亜紀は小さな事から大きい事から凜に言っていた。
言わば凜は亜紀の[新友]だ。

「なんで私が海の事…」
「好きなように見えるよー?ずっと海君の事気にしてるもん」
「でも!それは単なる幼馴染みで」
「そうじゃなくてさ、亜紀二人の事ばっか見てるんだよ?だから心は亜紀が海の事、好きなんじゃないかって思ったんでしょ」

凜の言ってる事、正確だ。
でも亜紀はどうしても納得がいかなかった。
自分が海の事を好きだと言う事が…


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