『Reason-理由-』
[ tear-涙の理由-]
その頃から海斗と心のカップルが公になり有名になっていた。
亜紀は海斗に家の人絡みで渡さなければならないものがあり、
それを渡しに海斗のクラスに行く…すると。

「亜紀ちゃん?ちょっと良い?」

心に呼び出される。
海斗に渡すものをポケットにしまい心について行くとそこは屋上だった。
見渡すとまだ体育をしている学年があったり真っ青な空が広がっていた。
亜紀は心に呼び出した理由を聞き出した。

「で、用は何?」
「海君に手、出さないでよ」
「は?何の事?海に手ってどういう意味?」
「私…知ってるんだから!貴方がいつも私と一緒にいる海君を見てる事!」
「あれは!」

心が言ってる事は本当だった。
亜紀は二人が教室にいるとき、どうしても気になって見てしまった。

「大体あんなとこでイチャついてたら誰だって見るじゃんか!」
「違うの!!亜紀ちゃんはみんなと何か違うから…もしかして亜紀ちゃん、海君の事!?」
「海は私の幼馴染みで大切な友達だよ?ただそれだけ」

亜紀はそういうと
「話はそれだけ?」
と言い屋上から出ようと出入口に向かう。
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