雫の恋


「し~ずく!!」

疲れ果てて、朝の教室で机に突っ伏していると、いきなり呼ばれてビクゥと肩を揺らす。声の主は大体わかっている。なので体を起こしてそちらを向く



「美南…」

美南は私の幼馴染だ

「元気ないね?どうしたの」

私の元気のなさを察知したか、さすが幼馴染。

私は感心しながら元気のない理由を美南に離す



「……お父さんがまた再婚するんだって」



「……またデスカ」

半分呆れたように苦笑いをして私の肩をポンッとたたく美南

「またです」

「仕方ない…私が面会に…」



「結構です」

私は美南が言い終わる前に断る。っていうか美南が言ってどうする。再婚が取りやめになるわけでもないし…

「まだ言い終わってないよ!?」
< 2 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop