華麗に舞う龍の如く
そう言って男はあたしの額から手をどかした。
「体はどう?ダルくない?」
男の顔は凄く心配そうな顔してる。
…何で…あたし以外の人が……
まさかあたし…ちゃんと暗闇に行けなかった?
それともこの人も暗闇に来た人?
でも今、辺りは明るい。
こんなの暗闇って言えない。
じゃあ、やっぱりあたし…暗闇に行けなかったんだ…
これで何回目…?
もう5回は失敗してる。
何で…
あたしは暗闇にも行けないのか…
そうしたらあたしはどこにいればいいの?
この世の中にあたしのいていい場所なんてない…
これからあたしはどうなるの…
またあの地獄がよみがえるの…?
嫌…それだけは絶対に嫌…
もうあんな地獄は一生経験したくない…
誰か…誰かあたしに…
居場所をください…
「どう?起きれそう?」