華〜ハナ〜Ⅱ【完】



「侑希ちゃん、侑希ちゃん。」


呼ばれて、私が顔をあげると嘉が笑いながら近付いて来た。



「何?」


私は嘉が手に持った紙袋を見ながら尋ねる。




「これ、羽織ってみて?」



そう言って取り出したのは、淡いピンクの……


「特攻服?」


それだった。


嘉は「うん。」と言って、「早く早く!」と楽しそうに私を急かす。



私は面倒臭いと思いながらも、制服の上から羽織った。





「わっ…侑希…似合うね!!!」


走り回っていた楓が止まって、目を輝かせる。



< 15 / 305 >

この作品をシェア

pagetop