華〜ハナ〜Ⅱ【完】
「李玖、毎年毎年こうやって勝手な喧嘩して虚しくならねぇか?」
「うるせぇ…」
「紅蛇を一人で潰すことは出来ねぇんだぞ。」
「黙れっ!!!!!」
李玖………
李玖は、今にも泣き出しそうだ。
「…ほっといてくれ。」
そう言って歩きだす。
ギャラリーも蓮士を生でみたからか、散り散りになる。
ほっといてくれ、って…
何言ってるのかしら?
そんな言葉は、かまってくれって言っているようにしか聞こえない。
でもそれは私だけみたいで、蓮士たちは李玖を追い掛けられずにいるようだった。
……子供ね。