SECRET♥LOVE 元ヤン彼の スィート♥レッスン~同居人は甘々年上狼君~Ⅱ
「痛い!! 鉄兄!!」
無理矢理引っ張れる腕。
優しさなんてこれっぽっちも感じない。
連れ戻されるように引きずられるあたしを面白そうに眺める観客。
「ぅ…ん… てっ… う~っ」
美月ちゃんの目の前で突然押し付けられたくちびる
「鉄っちゃん!!」
鉄兄の名前を呼ぶ美月ちゃんの声は切なすぎて。
心の叫び
そんな気がした。
「美月… わかるよな。」
鉄兄のそのひと言が重くて…
俯く事しか出来ない。
美月ちゃんの顔なんて見れない。