SECRET♥LOVE 元ヤン彼の スィート♥レッスン~同居人は甘々年上狼君~Ⅱ
「美月の方が、ずっと鉄ちゃんを見てきた。美月の方が長い間鉄ちゃんを好きだよ… 美月の方が… 美月の方が… 」
「それでも俺はお前を妹以上には想えない。」
その言葉に、あたしまで傷ついた。
鉄兄の口から突き放すような冷たい言葉初めて聞いた。
もし… あたしが言われたら、生きていけない。
そんな言葉を、
そんな冷たい言葉を鉄兄に言わせてるのはあたしなんだ。
「鉄ちゃん、この事おばさん達知らないよね。わたし言うからね!! 」
「言えばいいよ。 覚悟は出来てる。」
「覚悟?? 」
「あぁ、おじさんに殴られても蹴られても、美羽との事許してもらうよ」
「鉄ちゃん… なんで… 美月じゃダメなの?? 今日だって鉄ちゃんに会いたくて来たんだよ。 美羽さんになんか負けない位鉄ちゃんの事好きなんだよ」
「ごめん。」
鉄兄が頭を下げるから…
「ごめんなさい。」
あたしも深く頭を下げた。
こんな事で… すぐには美月ちゃんの想いが消えてなくなるわけない。
もしかしたらずっと想い続けるかもしれない。
でも… あたしの好きも美月ちゃんには負けないって信じてる。