SECRET♥LOVE 元ヤン彼の スィート♥レッスン~同居人は甘々年上狼君~Ⅱ
「雪… ちゃん??」
「美羽はズルイよ!! 何でわたしがこんな事するかわかるでしょ!!」
もう一度、雪ちゃんの手が振り上がって、とっさに身を庇ってしまう。
「雪!! 」
竜の声が聞こえて、再び叩かれる事はなくて…
「何で… 何で竜が美羽の事庇うのよ!! 」
雪ちゃんの言葉が痛かった。
「ごめん美羽、こないだの事見て誤解したみたいだ。」
「こないだ…??」
あたしの中では大した事じゃなくなっていた事なのに…
鉄兄と美月ちゃんの事で頭の中いっぱいで、忘れていた出来事。
竜に抱きしめられた。
あの…せいで…雪ちゃんをこんなに苦しめてるの??