SECRET♥LOVE 元ヤン彼の スィート♥レッスン~同居人は甘々年上狼君~Ⅱ
「鉄也さんは何も言わなかった?? 」
「鉄兄??」
「そうよ鉄也さんよ!! さすが大人みたいね。 あたしが電話したのよ!! 鉄也さんがちゃんと美羽を捕まえていてくれないから竜とわたしの目の前で抱きしめ合う事になるんじゃないのって」
「そんな…」
「俺は美羽を信じてる。雪ちゃんも彼氏を信じてあげてとか言ってたけど…あんな場面目の前で見せられてどう信じろって言うのよ!! 美羽説明しなさいよ」
「あれは、俺が勝手にした事だって言ってるだろ!!」
「竜には聞いてない!! 美羽に聞いてんの!!」
あたしは…
自分の事で精一杯で何も見えてなかった。
鉄兄は…あたしを一度も責めなかった。
目の前で雪ちゃんが泣き叫んでいても…
あたしの頭の中は鉄兄の事でいっぱいで…
涙がドッと零れだす。
「雪ちゃん、ごめんね。 本当にごめんね… でも、あたしが好きなのは鉄兄だから…
鉄兄だけだから」
やっと素直に言えたのに…
鉄兄に伝えないと意味がない。