殺人カメラ
息苦しさを感じ目を覚ました。
ぼんやりとしか見えないが誰か目の前にいる。
「邪魔な者は排除する」
目の前の人はそう言い放った。
「これまでと同じように」
だんだん頭が冴えてきて人に首を絞められていることに気づいた。
「やめっ…」
「これ以上美里に関わるな」
首を絞めている手に力がかかる。
「何をっ……誰っ……」
薄れていく意識の中で微かに「彼」が微笑むのが見えた。
あの笑みは泣いているようにも見えた。
何故だろう美里に見える…。
幻覚でも見ているのだろうか…。
私はこのまま死ぬのだろうか?