殺人カメラ
「阿部先生っ!!」
…誰かが私の事を呼んでいる…。
「起きてください!!」
美里…?
「み…さと……?」
「ああっ!目を覚ましたんですねっ?櫻井ですっ!!分かりますか?!」
「櫻井…先生…?」
「今、救急車を呼びましたからっ!」
…頭が痛い…。
まるで二日酔いになったみたいだ…。
喉がカラカラで渇いた声しかでない。
「み……ずっ……」
「水?!分かりましたっ!持ってきますっ」
櫻井先生は急いでコップを掴んで蛇口を捻る。
しかし、一体何故櫻井先生ここにいるんだろう。
彼は新人の25歳だ。
中学の頃の先生に憧れて先生を目指していた。