殺人カメラ
「もう大丈夫ですよ」
看護婦さんがさも慣れているような声を出す。
「窒息死しかけていましたがどうしたんですか?」
「分かりません…私が来た時には床に倒れていましたから…」
数分後、警察が来た。
「一体どうなさったんですか」
警察は第一発見者の話を聞こうとペンと手帳を構えている。
私はあの時の状況を話始めました。
テストの採点を手伝って貰おうと阿部先生の家に伺いました。
ドアが少し開いていて、おかしいなと思い中に入ってみると部屋の床に倒れて息をしていない様子でしたのですぐに救急車を呼びました。
先生と何度も呼びかけていると少しぼんやりとした顔で私を美里とと呼びました。
「美里とは?…あなたのお名前ではなさそうですが?」
警察はすぐさま口を挟む。
「彼女の生徒です」
その後も淡々と警察の質問に答え、やっと解放してくれた。