執事と共に雪遊びを。
――文字の内容は結露が消えると共になくなってしまう。


密室で文字が書かれているという事実しか残らなくなり、怪談になってしまったのだ。


しかし、実際は違う。


怪談なんてとんでもない、心温まる言葉ばかりだった。

春樹は、自分の部屋にあった文字を思い出す。


『ようこそ一般病棟へ、あと少しだね』
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