執事と共に雪遊びを。
「いらしていたのですね、お嬢様」


お嬢様――そう呼ばれた恵理夜は、寝ぼけ眼をこすり身を起こした。


「起こして下されば……」

「あんまり、春樹の寝顔を見る機会なんてないでしょう」


黒目がちの射抜くような瞳が、悪戯っぽく微笑む。

春樹は、おやおや、と肩を竦めた。
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