桜色の初恋


もう一度告げると、今度は先生の体に後ろから抱きつくと

先生はもう一度振り返り。


そのまま。

離そうともしないし、逃げもしない。

ううん、むしろ

面白そうに笑うだけ。

そして

「まぁ~別にいいけど?」



あっさりそういうとこちらを振り返り、

ニコッと笑った。


悪戯っぽい、子供みたいな顔で。



「じゃあ明日からお願いします」

深くお辞儀をするあたしに

「これからヨロシク、彼女」

先生は笑顔で答えてくれた。



先生がどうして了承してくれたのかは分からない。

でもこうしてあたしと先生の期間限定のお付き合いが始まった。




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