左目のマスカット味
こんなことしてるうちに、公園に到着。
あたしはブランコに座って吏彩を待つ。
そう、いつも通りというのは「12時半に公園で待ち合わせ」なのだ。
まあ、吏彩がこの時間に来たことはないけど。
今ちょうど30分だ。
早く来てくれないかな。
「あ、アメちゃん!」
後ろから男の声があたしを呼ぶ…?
とりあえず振り返ってみよう。
そこには…。
「はっ陽くん!?」
「こんちゃっ!」
手を振りながらこちらに向かってる。
そして、あたしの横のブランコに座った。
誰かと待ち合わせしてるのかな。
「陽くんも誰かと待ち合わせなん?」
普通に聞いただけやのに、陽くんはすごく驚いた顔をした
「え? 何言ってるん?」
「…え?」
「あっ、アメちゃんお待たせ!!」
「あ、吏彩! …と、ラン!?」
なんで一緒なん!?