風のエアリア
「でわわー!」
 奇声を発して彼はドアへ父母を押し戻そうとお札でけん制するが、エアリアは、
「ほほー、この音が鳴ると両親が祝いに来てくれるのか、幽霊の」
 彼女はほとんど感心して、目覚ましを振ったり、転がしたり。まるで猫のよう。
『おや、ちょっと早まったかね』
『だから、ちょっと待ってって言ったのに。あなたったら一分一秒も待てないなんて』
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