裏生徒会部


支度が終わって家を出ると、茜と鈴菜が待っていた。


「おっはよー静音!」

「静ちゃん、おはよう♪」

「おはよう。茜、朝練は?」

「体育祭まであと少しだから休みになった」

「なるほど」


そういえば、あと9日か…。

月桜の体育祭は人数が多くて大変なんだよね…色々。


「あ、そういえば静ちゃん」

「ん?」


「じゃじゃーん!」と、鈴菜が鞄から何かを取り出す。

見た感じ…ブレスレット?


「どうしたの?それ」 

「静ちゃんね、最近疲れてるみたいだったから…。疲れがとれるように色々して作ったんだよ♪」


「色々した」ってところは、凄く気になるところだけど…嬉しい。


「ありがとうね、鈴菜♪」

「うんっ♪」

「鈴菜ーあたしには?」

「ないよ♪」

「えぇ!?」


茜は「静音だけずりぃー」と私の腕を上下に揺さ振る。

鈴菜のことだから、嘘ついてると思うんだけど…。

見てよ、あの笑顔。

裏がありそうじゃない。


< 107 / 739 >

この作品をシェア

pagetop