裏生徒会部
鈴菜は鞄から、色違いのブレスレットを茜の目の前に出す。
「これが茜ちゃんの♪」
「鈴菜ー!サンキュー♪」
「私にごめんなさいは?」
腕、凄く痛いんだけど…。
茜の握力…その他、半端ない。
「ごめーんなっ☆」
「反省してないでしょ」
茜は笑いながら、嬉しそうにブレスレットを眺めていた。
「茜先輩、ニヤけてる~」
下駄箱に着くと、突如現れたのは咲也くん。
あれ…今どこから出てきたんだろう。
まぁ気にしないでおこう。
「あ、さくちゃんも…はい」
「え?何これ」
「私が作ったブレスレットだけど?」
「鈴が?…俺に呪いをかけようと…?」
「本当にかけようか?」
そう言ってニコッと笑う。
可愛いはずなのに、こんなにも怖い笑顔はあるのか。
「じょ、冗談だって…」
「だよね~♪」
「うん、うん…」
咲也くんは苦笑い。