裏生徒会部


ゆいちゃんを乗せたまま、まず愛読書部、そして軽音部を抜いた。

私の本気を見たかっ…!!


「柊也っ!!仁っ!!抜かないと承知しないわよ!?」

「「こえぇ…」」


直線を突っ走り、私は柊也に、ゆいちゃんは仁にバトンを渡す。


「仁先輩っ…!!」

「任せとけ、ゆい」

「抜きなさいよ」

「多分な」


2人はバトンを受け取ると、同じぐらいのスピードで走り出した。

アンカーは1周だから抜けるチャンスはまだある。

柊也ってこんなに速かったんだ……。

仁と柊也はお互いに抜きあいながらも、バスケ部やサッカー部を抜いていく。

歓声が聞こえて、ゴールの方を見ると野球部はもうゴールしていた。

つまり、仁VS柊也の2位決めだ。


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