《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
(柊弥―――…!!)




―――あたしは何を
してたんだろう。



柊弥はこんなに辛い過去を
抱えながらも、あたしを
想って――過去と決別する
決意をしてくれてたのに。



あたしは……あたしは
少しでも、柊弥を信じてた?



――ちっとも信じれて
なんかなかった。



ただ、あたしの知らない
過去があること、あたしに
隠そうとすることがある
のが不安で仕方なくて。



やみくもにその不安に
かられて、知りたくて
どうしようもなくて――…。



「あたし――バカだ……っ!」



こんなのはちっとも愛じゃない。


柊弥を想ってるから、
なんかじゃない。
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