君がいれば・・・②
「すごく感じやすいな」



シンに口付けされた胸はツンと上を向いて誘っているように見えた。



「そんな事言わないでっ……!」



シンは笑うと、瀬奈からマグカップを取り上げるとサイドテーブルに置いた。



そして両肩を掴むと瀬奈の身体を引き寄せ口づけする。



シンに火をつけられた瀬奈の身体は柔らかくどこに口付けしても甘く感じられた。



「セナ 愛している 絶対に離さない」



キスの合間に愛の告白をされて瀬奈は声も出せずコクコクと頷くばかりだった。



******



シンの運転するレンタカーは海沿いを走っていた。



後からハジンたちの車が付いてくる。



瀬奈は心地よい風に髪がなびき潮風をたっぷり吸い込んだ。



「シン、すごく気持ちがいいね」



風を避ける為に、シンのサングラスをかけている瀬奈は可愛かった。



子供のようにはしゃぐ瀬奈を見てシンは笑った。



連れてきて良かった。


こんなに明るく笑うセナは久しぶりに見る。



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