君がいれば・・・②
周りの景色も目に入らないくらい到着するまでシンのキスに酔いしれてしまった瀬奈だった。



ガタンと揺れて驚いた時は、到着した時で誰かにキスしている所を見られたかもしれないと思うと瀬奈は真っ赤になって観覧車を降りた。




「セナ」



先をどんどん行こうとする瀬奈の手首を掴む。



「どうしたんだ?」



「あそこから離れたかったの、恥ずかしくて」



「そんな顔をすると欲情してしまいそうなんだけど?」



頬を赤らめて恥ずかしそうにしているとシンはすぐにでも愛したくなってしまう。



「そんな事言わないでっ!」



誰かに聞かれやしないかとハラハラしてしまう。



「大丈夫 周りには誰もいないから」



瀬奈の肩を引き寄せると歩き始めた。





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