Secret＊Luv...

耳に携帯をあてながら、
自分の部屋へ向かった。


｢あ...恭夜...?｣

『...英李?』


久しぶり､聞いた。
恭夜の声。

それだけで
涙が出そうになる。


｢...なに?｣

『今から､会えないかな』


え...


｢な...なに言ってんの?
彼女いるのに
ほかの女と会っちゃ...｣

『彼女とは､別れたよ』


別れた?


『だから､お願い｡』


...そんな風に言われたら
断れないよ。


｢...うん､いいよ｣

『じゃあ､そっち行くから』

｢...うん｣


そして
静かに携帯を閉じた。


｢あたし...最悪｣


聡は
ずっと傍にいてくれてるのに

こんなの､裏切りだよね。


そんなことをおもいながら
あたしは着替えを始めた。




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