Secret*Luv...


「あ、そうだこれ。
ありがと、おもしろかった。」


恭夜はあたしに
紙袋を渡してきた。


...ああ
あたしが貸した漫画か。


「うん、どういたしまして」


紙袋を受け取る時、


恭夜の手と
あたしの手が触れた。


「また何か貸してな?」


でも恭夜は無反応。


それでいいんだ。


それが普通。


だってあたし達


友達だもんね??


「わかった。
また何か貸すね」


友達...だよね?


「英李?
何で泣いてんの...?」


うそ、


何で??


ばか


何で泣くんだあたし!



「ごめん...
わかんない...」



どうしよう、


恭夜が困る。


でも、止まんない...。


「大丈夫か...?」


そう言って
恭夜があたしの頭を
撫でるから、


余計涙が止まらなくなった。






.
< 23 / 120 >

この作品をシェア

pagetop