K・M ~カイとミワの恋物語~
クリスマス

文化祭も終わり、季節は冬に入る。

12月の最大イベントと言えば。

「もうすぐクリスマスやなーミワちゃん」

「……何をそんな期待した目でこっち見てるんですか」

そう、クリスマス。

「毎年タクトとパーティーしてたんだけどさ、そのタクトも今年はついにアヤネちゃんという彼女がいて予定は空いてない、というワケです」

「…だから何が言いたいんですか……」

「ズバリ、聖なる日を一緒に過ごそうじゃないかという誘いやで!」

俺は自信満々に言った。

「ミワちゃん、どうですか?YESだったらもれなくあんなことやこんなことを」

「あんなことやこんなことはしませんけど24日と25日は空いてますよ」

「……そっかー!」

冗談のつもりだったけど複雑な気持ちになった。

「じゃあ俺んち来なよー。今日場所教えたるから」

そう言うとミワちゃんの顔が赤くなった。

「何言ってるんですか!いきなり遠藤くんの家になんて…!」

「テレなさんな、ヤラしいことはせえへん」

「顔がニヤニヤしてて信じられません」

「ガーン」

ちょっとショック。そんなニヤニヤしてたかな?

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